2ndレンジローバー整備事例

〜本来の安心感と、至上の走行感を維持するために〜

●クランクシャフトオイルシール交換

1996年 E-LP46D


2ndレンジローバーのクランクシャフトオイルシール類交換です。2ndレンジローバーのオイル洩れの中でも代表的なケースがクランクシャフトからのオイル洩れです。厳密にはシリンダーブロック(クランクシャフトが収まっているブロック)とベアリングキャップの間からオイル洩れが発生します。オイル洩れの原因としてはクランクシャフトオイルシールやメインベアリングキャップシールの劣化が多く、どちらもゴム製の部品のため経年劣化により変形し、本来の役割(オイル洩れ防止)を果たすことが出来なくなりオイル洩れを引き起こします。レンジニアスに入庫するほとんどの2ndレンジローバーにも当てはまる症状で、元々の設計上、ローバーV8エンジン全般のウィークポイントでもあり、部品を交換しても再びオイル滲みを起こしてしまうケースもあります。オイル洩れを放置しておくと規定量を下回るだけでなく、気付かない間にオイルが無くなりエンジンを損傷したりする危険性もあるため注意が必要です。



●ATF交換

2001年 GF-LP60D


2ndレンジローバーのATF交換です。ATF(オートマチックトランスミッションフルード)は50000kmを目安に交換を推奨しています。エンジンオイルと違って認知度の低い部分ですが、その役割は重要です。オイル交換を怠ると、ギアチェンジのタイミングで変速ショックが大きくなったり、燃費が悪いなどの症状が出ます。最悪の場合ATが故障し走行不能になるリスクもあるので大切な愛車に長く乗るためにも必ず交換しておきたい部分です。マイクロロンの注入もオススメです。