2ndレンジローバー整備事例

〜本来の安心感と、至上の走行感を維持するために〜

●コンデンサ交換

 1998年 E-LP46D


コンデンサとはエアコンを構成する部品の一つで、主に冷媒(エアコンガス)を冷却する役割を担っています。コンデンサは網目のような形状をし、中は冷媒が流れています。そこにコンデンサファンや走行による送風によって冷却がなされています。この車両はエアコンが効かずに入庫。点検の結果コンデンサからの冷媒漏れが確認でき交換に至りました。目視では確認しにくい場所でもあるので、エアコンの効き具合を確認し、冷風が弱いなどの症状が出た場合は、整備工場での点検などお勧めします。



●ヒューズボックス交換

 1997年 E-LP42D


この車両は運転中、突如エンジンがストールし、その場では再始動もできずレッカーで入庫しました。エンジンルームを確認するとヒューズボックスにショートの跡が見られました。ヒューズボックスは自動車の電子部品を制御するヒューズやリレーが格納されている重要な部品です。ショートした箇所を確認したところ、バッテリーからヒューズボックスへ電力を送る送電線に腐食が見られ、そこに電流が滞留し熱を持って、ショートに繋がったと考えられます。ヒューズボックスのショートは早期発見もできるので、普段の日常点検の項目として、ヒューズボックス内の確認もお勧めします。



●ステアリングギアボックス交換

 2001年 GF-LP60D


この車両は走行中に轍の上でステアリングが取られる、路面の振動がステリングに伝わって来るという症状で入庫しました。原因としてはステリングダンパーの劣化やタイアのバランスなども考えられますが、ロードテストや症状の特徴からステアリングギアボックスと断定しました。ステアリングギアボックスは、ステアリングハンドルによって行われる自動車の方向転換を補助する役割を担っていますが、経年劣化によりガタが発生し路面の凹凸などでハンドルを取られやすくなってしまいます。同じような症状がある方は交換をお勧めします。



●ドアラッチ交換

 E-LP46D


通常リモコンキーの開閉ボタンを押すと、全てのドアがロックもしくはアンロック状態となりますが、今回入庫した車両の場合は、運転席と助手席がリモコンキーの指示に反応せず開閉することができませんでした。原因はドアラッチの故障で、リモコンキーから開閉の指示を受け、次に各ドアラッチが物理的に鍵を開閉しますが、ラッチが故障しているため鍵を開閉できないという症状が出てしまいます。(この症状が出てもキーシリンダーに鍵を差し込めば開閉が可能です。)走行に影響が出る部分ではありませんが、快適にクルマを使用するため、同じような症状が出ている場合は交換をお勧めします。



 

●フロントグリル&ヘッドライト下樹脂パーツ 復元作業

2000年 GF-LP60D


フロントグリル&ヘッドライト下の復原作業です。一番古いものでは製造から20年以上も経過する2ndレンジローバーですが、フロントグリルやその周辺にあるライト下の樹脂パーツなどが紫外線などの影響で白く色褪せてしまっています。このような状態の2ndレンジローバーはよく見かけますが、やはり見栄えも良くない上に本来のデザインも損なってしまう原因の一つです。ここを復元するだけで全体の印象も大きく変わるのでお勧めの作業です。