3rdレンジローバー整備事例

〜本来の安心感と、至上の走行感を維持するために〜

●エアサスペンションコンプレッサー交換

2004年 GH-LM44


コンプレッサーはエアサスペンションに空気を供給するため取り付けられており、流れとしては、コンプレッサーが空気を吸入しエアラインを通じて、各サスペンションに空気を供給しています。このコンプレッサーが故障すると空気を吸入できないため、各サスペンションにも供給できなくなり、その結果、車高の調節ができなくなります。この状態でもリザーバータンクに空気が残っているため、すぐに車高が下がることがありませんが、乗り続けると車高が落ちてしまい、さらにそのまま乗り続けると、路面や段差の衝撃を緩衝できないため他の機関へ負担がかかり劣化を早める原因となります。コンプレッサーに限らず、エアサスペンション関係に不具合が出た場合は、走行できるからと先延ばしにせず、早めの点検と交換を推奨します。



●フロントロアーアームASSY交換

2004年 GH-LM44


ロアーアームとは、フロントサスペンションを構成する部品の一つで、タイヤの振動から、段差における上下方向、カーブにおける左右方向、加速減速時においては前後方向と、車にかかる様々なストレスを緩衝しています。アーム自体は金属で構成されておりますが、ブッシュ部分はゴム製なので時間や走行距離と共に当然劣化し緩衝性能が低下していきます。劣化したまま走行していると、直進安定性が保たれない、ステアリングの挙動がおかしいなど、走行そのものに影響を与えるので走行中に異変を感じたら交換をお勧めします。ロアーアームはブッシュ部分のみの交換もありますが、今回はボールジョイントの劣化が激しいため、アームごとASSY交換となりました。



 ●アンチロールバー交換

2005年 GH-LM44


アンチロールバーとは、フロントエアサス横あたりに取り付けられている部品で、名前の通り自動車がコーナーなどでロールするのを防ぐ役割を果たしています。他のアームやロッドではブッシュ(ゴム製の緩衝材)のみの交換が多いですが、アンチロールバーの場合はブッシュ部分の交換ではなく部品丸ごとの交換となります。アンチロールバーが経年劣化してくると当然ながらロールを抑える能力が低下し、走行感に影響が出てくるので、レンジニアスでは本来のレンジローバーらしい走行感を楽しんでほしいという思いから、製造から10年を超えた3rdレンジローバーにオススメしている整備です。



 ●ブレーキディスク、パッド交換

2007年 ABA-LM42S


ブレーキディスクとパッドはブレーキシステムの要となる部分ですが、どちらも消耗品のため走行距離に合わせて交換が必要です。レンジニアスでは色々な製品を試しながら、最もブレーキダストの少ないOEM品(社外品)をお勧めしております。ごく稀ですが、ブレーキパッドを長期間変えずに走行してしまうことで(減りに気付かず)パッドが完全に無くなりブレーキが効かないため、レッカー入庫する車両もあります。24ヶ月点検時(車検)はもちろんですが、12ヶ月点検も活用し、パッドやディスクだけでなく、他にもキャリパーのオーバーホールやブレーキホース交換などブレーキシステムを構築する部品がありますので、一年に一度は整備工場などで愛車の状態を確認することをお勧めします。



●ドライブシャフトブーツ交換

2003年 GH-LM44


ドライブシャフトのブーツ交換です。エンジンの駆動力はまずミッションに伝わり、そこからプロペラシャフト、デファレンシャル、そしてドライブシャフトを介してタイヤに動力が伝わります。このドライブシャフトにはブーツが取り付けられており、ジョイント部分(走行中タイヤの上下左右の動きに対応できるよう可動式になっている。)のカバーの役割を担っています。ブーツの中は、ジョイントがスムーズに動くようグリスで満たされています。このブーツが劣化してくると、僅かなひび割れなどからグリスが外へ飛び出し、逆に中へ水や埃が入り、ジョイント部分に錆を発生させ、その結果、固着や異音が発生する原因となります。またブーツに敗れやグリスの飛び出しがあると車検にも通らないので、整備必須の箇所となります。



●ブレーキシステム予防整備

2004年 GH-LM44


法令12ヶ月点検のため大阪から入庫して下さった方の3rdレンジローバーの整備です。
BMWエンジンの3rdレンジローバー。形は普遍的で新しいけれど、2004年から早13年。
走行距離は現在48000kmですが、消耗品以外の劣化箇所も少なくありません。
自動車の3原則は「走る」「曲がる」「止まる」ですが、最も重要なのが制動装置、「止まる」ことです。今回はブレーキシステムの予防交換整備。キャリパーOH、ローター、パッド、ホースを交換しました。ブレーキホース。ホースのゴムの劣化は、タイヤ同様に紫外線と熱で進行しますが、劣化症状を経ずに突然亀裂が入ってオイルが吹き出し制動不能になる事もあります。故障リスクは低い方ですが、故障した場合の脅威レベルは「最大」と言えるパーツです。そしてブレーキキャリパーのオーバーホール。ブレーキを踏んでいないのにキーキーと接触音がなることがあったりしたら、ピストンシールの劣化が考えられます。単なる移動手段の道具ではなく、最高の移動空間であるレンジローバーで、ご家族で大阪まで不安の少ない楽しい時間を過ごしてほしいです。



●フロントロアアーム ブッシュ交換

2004年 GH-LM44


フロントロアアームのブッシュ交換です。ロアアームとは、フロントサスペンションを構成する部品の一つで、タイヤの振動から、段差における上下方向、カーブにおける左右方向、加速減速時においては前後方向と、車にかかる様々なストレスを緩衝しています。アーム自体は金属で構成されておりますが、ブッシュ部分はゴム製なので時間や走行距離と共に当然劣化し緩衝性能が低下していきます。劣化したまま走行していると、直進安定性が保たれない、ステアリングの挙動がおかしいなど、走行そのものに影響を与えるので走行中に異変を感じたら交換をお勧めします。



●フロントエアサスペンション交換

2005年 GH-LM44


フロントエアサスペンション不具合で入庫した3rdレンジローバーです。車高が下がってしまう原因はコンプレッサーやハイトセンサーなどもありますが、今回はテスター診断と目視による点検によりエアサスペンション自体からのエア漏れが確認できました。3rdレンジローバーのエアサスペンションは、ショックアブソーバーと一体になっており丸ごと交換すると費用も高くなりますが、エアサスペンションのみの交換も可能。今回はお客様の持ち込みパーツでエアサスペンションのみ交換を行いました。3rdレンジローバーになってからエアサスペンションの耐用年数も伸びましたが寿命としては8~9年程度が平均です。車高の上がるスピードが遅い、駐車して翌朝には車高が落ちているなどの症状があれば劣化サインですので、お早めに交換しましょう。交換を怠りエアサスペンションが完全に壊れてからレッカーで搬送されるケースもあります。余計な出費を抑えるためにも予防整備が必要です。