クラシックレンジローバー整備事例

〜本来の安心感と、至上の走行感を維持するために〜

●ステアリングギアボックス交換

1993年 E-LH40D


この車両は走行中にパワーステアリングが効かないという症状で入庫。点検の結果、ステアリングギアボックスが故障していることがわかりました。ステアリングギアボックスはステアリングハンドルによって行われる自動車の方向転換を補助する役割を担っています。当然ですが、故障すると補助が効かないためステアリングハンドルが重くなり、走行中の操作が困難になります。劣化していると路面の凹凸などでハンドルを取られやすくなるなどの症状が出るので、症状を自覚したら早めの整備をお勧めします。



●マフラー交換

1993年 E-LH40D


この車両は法令12ヶ月点検で入庫しましたが、オーナーさんから「カラカラ音」が気になるとご要望を受けました。点検の結果、触媒(排気ガス中の有害物質を取り除く部品)の内部劣化による異音と判明し、それに伴い、センターマフラー、エンドマフラーも予防整備で交換しました。マフラーの劣化による症状は今回のように異音が発生するだけでなく、排気ガス中の有害物質を取り除く機能が低下し車検に通らない可能性もあります。クラシックレンジローバーのこの世代で過去に交換歴が無ければ、リフレッシュも兼ねて交換をお勧めします。



●オルタネーター交換

1994年 E-LH40D


自動車は多くの電力を必要としますが、その電力関係の主要部品がオルタネーターです。オルタネーターはエンジンの始動とともにエンジンの駆動力を用いて発電を行い、各機関へ送電しています。オルタネーターが故障すると、発電が全くできないため、電力の供給が追いつかずバッテリー上がりを起こすことが良くあります。オルタネーターが劣化してくると、バッテリー低下の警告灯が点灯しお知らせしてくれますが、その前の段階でも気付く事が可能です。ライトを点けたり、エアコンを使用したり、電力を多く使用すると、メータパネルの光量が弱くなる、室内灯が弱くなるなどの症状が出ます。劣化したまま乗り続けるとエンジンがストールしたり、エンジンが始動できずに、レッカーで搬送されることもありますので、早めの交換を推奨します。



 
 
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